秋山流「病気治療」

スプラングバック

「スプラングバック」とは、現在あまり使われていない用語ですが、腰部の棘上靭帯の損傷のことです。これは、色々なタイプの腰痛の過程でもみることがあります。特に、加齢に伴った椎間板の萎縮や腰椎関節の軟骨のすり減りによって、棘上靭帯がたるみ炎症がおきると思われます。また、その人にとって一番体重のかかる第4・第5腰椎あたりに多く見られます。
 棘上靭帯とは、背骨の一番上を走っている靭帯で、手で擦すり触れる事ができます。また頚部では、項靭帯と呼ばれる靭帯が走っています。
 そして炎症がある場合、棘間上を指で押すと、圧痛があります。そこは棘間がゆるく、靭帯が緩んでいます。
 治療法としては、2種類の考え方があり、前者は患部の症状を治すために、圧痛部にお灸をしていきます。この治療は、即効性があります。後者は、関節・筋肉等、原因となるものを根本から治していきます。たとえば、原因となっている関節軟骨の再生を早めるような治療を行います。それには、中医学の考えを取り入れていきます。腰を支えるのに一番重要な働きをする臓器は腎臓です。ですから腎臓の力を持ち上げてあげるような治療を同時にしていきます。
前者のように症状をとることを標治、後者のように根本の原因を無くしていくことを本治といいますが、病気の再発を防ぐためにも、この両方を行うことが望ましいでしょう。

(2009/07/13)