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小さな光

「東北地方太平洋沖地震」にて被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

~ 新聞記事より ~
夫の荷物の中に指輪があった。
ホワイトデーのプレゼントに、こっそり買ってくれていたらしい。
その夫は今、遺体安置所で眠っている。
宮城県気仙沼市の主婦(33)は、夫の顔についた泥をぬぐい、優しくキスをした。
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11日午後。自宅で揺れに襲われ、津波から逃れるため、避難所を目指して車を出そうとした。
その直前夫から携帯に電話が入った。「大丈夫か。もうつながらないかもしれない」
泣き叫ぶ子供2人(長女2才、次女5ケ月)を両腕に抱え、思うように話せない。
これが最後の会話になった。
意を決して対向車線にバックで車を出し、アクセルを思い切り踏んだ。
眼前に津波が迫り、2台前の車が濁流にのまれた。
子供2人を守ろうと必死で50メートル後進し、何とか助かった。
避難所での苦しい生活が待っていた。
ストレスで母乳が出ない。
5ケ月の赤ちゃんが脱水症状になりかけた。
夫の悲報を受けたのは17日。
気仙沼周辺で配送作業中に津波にのまれたらしいと、夫の上司から知らされた。
18日、子供が眠ったのを見計らい、遺体安置所に向かった。
目の前のひつぎの中で眠っているのは、間違いなく夫だった。
涙があふれ出た。
キスをしながら、「愛してるよ」とつぶやいた。
遺体に何か着せてやろうと、倒壊を免れた自宅に戻り、会社から引き取っていた夫の
荷物にふと目がいった。
指輪が入っていた。
以前、テレビを見ながら、「たまには指輪とか欲しいけど、パパはプレゼントくれる人じゃないもんね」
と意地悪を言ったのを思い出した。
避難生活が長期化し、子育てはますます大変になっている。
この状態がいつまで続くのか分からない。
でも、夫に約束した。
「この子たちは私が責任を持って育てるから」
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思わず涙が出ました。
愛する旦那さんを亡くしたお嫁さんの心情は計り知れませんが、
子供達が大きくなった時、きっとこの指輪の話を子供達に語る日がくる事でしょう。
夢と希望を持って、強く生きていって欲しいです。