ビールの美味しい季節になってまいりました。居酒屋でもまずは「生・生」!!
身体が熱いと冷たい物が美味しいのは当然です。
ところ変わってお隣中国では、ビールを注文すると「冷えているの? 冷えていないの?」と
聞かれます。わたしが留学当時は冷蔵庫がとても珍しくビールがぬるいのは当たり前でしたが、
あれから20年以上たった今でもこんな注文スタイルが習慣となっているのには理由があります。
中医学が民間の生活の中に幅広くしみわたっている中国では「お腹を冷やさない」習慣が息づいているのです。
中医学ではお腹を冷やすと脾(胃腸)の動きが悪くなると言われております。胃腸の動きが悪くなると
消化吸収が悪くなるので、栄養や水分が体の必要とする場所に行き渡りません。
行き渡らないと、身体は疲れてバテてしまいます。
これが夏バテです。
最近は熱中症予防のためと言って、しきりに水分補給を勧める傾向にありますが
冷たいのを飲むと上記の様な良くない結果になりがちです。
スポーツをしている時も同じで冷たいドリンクをゴクゴクやっていると、スタミナが落ちてしまいます。
お腹を冷やさないようにし、脾(胃腸)がしっかり丈夫になってスムーズな吸収が出来るようになると熱中症にも
なり難くなります。
水分補給を考えるならなるべく常温で、または熱いお茶というのがベストでしょう。
体力を奪われやすい夏だからこそです。
慣れると案外おつなものですよ。